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リリース|自動運転・遠隔操作の配送サービスを実現!RODEMの自動配送実証を実施します

ロボットモビリティ『RODEM』(ロデム)自動運転・遠隔操作の配送サービスを実現

横浜市金沢シーサイドタウンで自動配送実証を実施

~ 1台で人の移動も、モノの輸送も可能に!~

 

株式会社テムザックは、

株式会社NTTドコモと独立行政法人都市再生機構が、2021年10月27日(水)~10月28日(木)に

横浜市・金沢シーサイドタウン並木一丁目第二団地において実施する実証実験に、

日本総合住生活株式会社とともに参加いたします。

本実証実験では、スマートモビリティ『RODEM』(ロデム)を活用して、

自動運転・遠隔操作による人も物も運べる自動配送を実施いたします。

 

プレスリリースはこちら

 


 

<実施の背景>

UR賃貸住宅の団地において、暮らしや働き方の多様化に対応していく上で、ラストワンマイルの配送サービスは今後必要となります。このような課題を解決するため、自動運転・遠隔操作機能を備えたロボットモビリティ『RODEM』を活用し、ドコモが提供するdocomo IoT高精度GNSS位置情報サービス(以下「高精度GNSS」)、5Gなどの通信サービスと組み合わせることにより自動配送サービスの実現に向けた開発及び実証実験の実施に至りました。お住まいの方々のご協力のもと、自動配送ロボットが日用品などの商品を団地入口から住棟まで配達する実証実験を行い、お住まいの方々からみた自動配送ロボットサービスのニーズ面、機能面、安全面等について確認します。

 

<『RODEM』について>

RODEMは、健康な人も移動に不安を覚える人も同様に移動できることを目指したユニバーサルモビリティです。観光地や街中での回遊での利用にもマーケットを見込み、経路案内や多言語翻訳などネットワーク機能を搭載して、2018年に京都嵐山、2019年には東京丸の内及び奈良の平城宮跡歴史公園で観光名所を巡る実証実験を実施しました。また、5Gを活用して自動運転・遠隔操作する実験も並行して実施し、様々な分野での活用が可能となることが確認できました。

 

<今後めざすところ>

配送仕様のRODEMは、架台を取り換えることで、商品の配送だけでなく、人の移動、クリーニングの持ち込みや納品、ごみの回収、巡回警備、清掃・消毒など多用途に転用できることから、団地内において稼働率を高くすることが可能となります。将来的には、テーマパーク、病院、空港ターミナル、道が狭く人の多い観光地など、一般車両が入りにくいエリアにおける、非対面・非接触での幅広いニーズに応えることを目指して、さらなる研究・開発を進めてまいります。

<実証実験概要>

実施期間:
2021年10月27日(水)~10月28日(木)10:00~17:00(予定)

場所:
神奈川県横浜市金沢区並木1
UR賃貸住宅金沢シーサイドタウン並木一丁目第二団地

実施内容:

人々が実際に生活する団地空間において、お住まいの方々のご協力のもと、自動配送ロボット(配送仕様のロデム)が日用品等の商品を団地入口から住棟まで配達します。

各社の役割:
ドコモ(主催/運営主体、通信及びソリューションの提供)
UR都市機構(主催/運営主体、実証フィールドの提供)
JS(協力/システム運用、ロボットの遠隔監視・遠隔操作)
テムザック(協力/技術協力、自動配送ロボットの提供)

※雨天の場合は延期又は中止となります。

<自動配送ロボットについて>

一人乗りのスマートモビリティ『RODEM』をベース車体として、自律走行機能や遠隔地からの監視機能などを備えた、新しい自動運転・遠隔操作ロボット。

 


POINT

■一台で、人の移動も、物の配送も

人の移動モードと物の配送モードを切り替えることができ、ロボットの稼働率を上げて効率的に運用できる。

■位置情報等をもとに、高精度な自律走行

「GNSS /全球測位衛星システム*1」による位置情報に加え、「高精度GNSS*2」を用いて、地上に設置された基準点からの補正情報を携帯電話ネットワークを通じてロデムに送ることで、数センチメートル単位の高精度な自己位置把握、走行ルート生成、自律走行を行う。

*1 Global Navigation Satellite Systemの略で、GPS、GLONASS、Galileo、準天頂衛星(QZSS)などの衛星測位システムの総称。
*2 詳細はこちら

 

■5Gを使った遠隔操作を併用することで活用範囲が拡大

360°全方位カメラからの映像を、ドコモオープンイノベーションクラウド®を通じて高速伝送することで、遠隔地からの操作が可能。自律走行が難しい細い通路においては遠隔操作をすることで、ロボットの活用範囲を広げることができる。

*「ドコモオープンイノベーションクラウド」は、株式会社NTTドコモの登録商標です。

 

■専門知識なしで運用できるシステム

自動配送ロボットの運用・遠隔監視・操作を行うのは、エンジニアではなく専門知識を持たない一般スタッフ。運用操作画面から、自動配送に関する運用監視を行ったり、地図に表示されるロデムの現在地情報や、周辺映像を見ながら、コントローラを用いてロデムの遠隔操作を簡単に行うことができる。

 

■安全走行機能

LiDAR技術、デプスカメラを活用することで、車体を取り巻く360°の障害物を検知し、速度制御や衝突回避を行う。また、音声出力によって周囲への存在を報知する機能を搭載。

 

■スマートロッカー機能

インターネット通信を利用することで、遠隔地からの開錠/施錠が可能なロッカー。配送中は自動でロックがかかり、安全性も確保。荷物受け渡しの際には、顔認証やパスワードで本人確認をおこなう。ロッカーの状態は専用のアプリケーションから管理ができる。

 

SPEC

(参考)

・RODEM について詳細はこちら

・国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)「 NEDO 実用化ドキュメント」

 

※本実証実験は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業「自動走行ロボットを活用した新たな配送サービス実現に向けた技術開発事業」として実施された事業の結果を活用した取り組みとなります。