株式会社テムザックは、株式会社竹中工務店が2024年10月22日~24日にUR森之宮団地内(大阪城東地区)で行った「マイクロMaaS実証実験」に、遠隔操作モビリティ「RODEM」を提供しました。
本実証実験は大阪商工会議所と UR 都市機構が2024年3月26日~5月10日まで公募した「大阪城東部地区(UR森之宮団地等)における実証実験事業※」に採択された事業の一つです。
昨今、「ラストマイル」の移動支援ニーズが高まる中、自動運転ではなく遠隔操作により搭乗者を安全かつスムーズに目的地まで移動させるサービスが注目されています。
一方で、遠隔操作の安全性確保や効率的な運用方法などの課題があります。 そこで、同実証実験では、遠隔操作モビリティを UR 森之宮第 2 団地内で走行させ、遠隔操作の操作性・安全性、さらに遠隔操作者と搭乗者のコミュニケーション、モビリティに搭載した WEB カメラ画像を活用した団地内の見守りなど新サービスの可能性を検証しました。
UR森之宮団地内にて、遠隔操作モビリティ「RODEM」試乗の様子
RODEMに搭載したカメラ映像を見ながらコントローラで遠隔操作。
「今から旋回します」「ここで止まってください」など、搭乗者と操縦者が会話しながら移動を実施。
実証実験に使われたRODEM。
前方と後方にカメラを設置。
(手動操作に切り替えることも可能。)
(2024年10月24日撮影)
以下、大阪商工会議所、UR都市機構のリリースより抜粋
【実証実験の概要】
1.実施期間:2024 年 10 月 22 日(火)から 10 月 24 日(木)まで
2.実施場所:UR 森之宮第 2 団地(大阪市城東区森之宮 2 丁目)
3.実施主体:株式会社竹中工務店
取締役社長 佐々木 正人
本社:大阪市中央区本町 4-1-13
<協力>株式会社電通総研、株式会社ジザイエ、株式会社テムザック
■実証内容
電動車椅子をベースとしたテムザック社製のモビリティ「RODEM(ロデム)」を遠隔操作化し、UR 森之宮第 2 団地内で走行させる。
団地の集会所に設けた遠隔操作室からリアルタイム遠隔就労支援プラットフォーム『JIZAIPAD』を用いて、車両制御や搭乗者とのコミュニケーションを取りながら、搭乗者を目的地まで移動させる。
実験期間中は、団地住民を対象とした体験乗車会も実施する。
同実証実験を通じて、遠隔操作の応答性や障害物の把握、緊急時の停止機能などを評価するとともに、搭乗者の利便性の向上や将来的なニーズについて意見を収集する。
また、マイク・スピーカーを介した会話の聞き取りやすさ、指示の伝達のしやすさを確認する。
さらに、モビリティに搭載した WEB カメラの映像から、周辺の人の動きや不審物、団地内の見守りサービスなどの可能性を検証する。
▼大阪商工会議所、独立行政法人都市再生機構 プレスリリース(外部リンク)
「UR 森之宮団地におけるマイクロ MaaS 実証実験(遠隔操作モビリティによるラストマイル団地内移動)」の実証実験を開始
▼実験機のベース機体、次世代スマートモビリティ「RODEM」について
どんな⼈も境界なく移動を楽しめる、真のバリアフリーを実現するユニバーサルデザインの次世代スマートモビリティです。
後ろから乗り込む形と、座面の上下機構により乗車が簡単にでき、⾛⾏時の⽬線が高く、歩⾏者と同じ⽬線で会話をすることが可能なのでRODEMに乗ったまま観光、レジでの支払いなどを行うことができます。
観光案内、多言語翻訳、経路案内などのアプリケーションを搭載し、街中でシェアリングすることで、駅や駐車場から目的地までのラストワンマイルの移動、過疎地域の交通手段、観光地での移動+α(観光、買い物、エンターテイメント)等として活用することを目指しています。
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◆メディア掲載◆
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